内容と広報

先日、がんをテーマにしたセミナーの運営を担当する中で、

講演者のお話の中に、心に深く残るフレーズがありました。

 

PTG(Post-Traumatic Growth/心的外傷後成長)。

 

PTSD(Post-Traumatic Stress Disorder/心的外傷後ストレス障害)という言葉は、現代社会で広く知られるようになりましたが、PTGとは、トラウマとなるような困難な体験を経て、人が精神的・心理的に成長する現象を指します。

例えば、大きな喪失や災害、病気、事故などを経験したあとに、「人の優しさに気づいた」「人生の意味を見直した」「新しい価値観を得た」といった内面的な変化が生まれることがあります。

 

がんサバイバーの皆さまと接する中で感じるのは、多くの方が非常に精力的で、

「社会に貢献したい」「同じような境遇の人の役に立ちたい」という強い思いを抱いていらっしゃることです。

 

それは、病という困難を乗り越えたからこそ芽生える心理的な成長―まさにPTGが原動力になっているのではないかと、強く感じました。

 

私たちは事業に携わる際、運営面だけでなく内容面にも深く思いを巡らせることを大切にしています。

内容と広報、両者を深めることで、はじめて本当の“成果”が生まれると信じています。

 

(H.M)

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