久しぶりに愛知県豊田市にある豊田市美術館を訪れました。
今回の企画展は「エッシャー 不思議のヒミツ」。
マウリッツ・コルネリス・エッシャーの初期の作品から、手彫りされた実際の版、
幅4メートル近い大作まで多くの作品が網羅された構成となっていました。
どの作品も近づけば緻密な描きこみ(彫りこみ)に、引けば複雑な構図に視点が導かれ、
視れども見えずの不思議な感覚になる展覧会でした。
「大きな絵画は誰でもそれなりに描ける。小さな作品のこそ描き手の技量が求められる。」
以前聞いたギャラリストの言葉が思い出されました。
あらためて細部の重要性を実感、
日々作り出すものへ向き合う姿勢を再考する機会となりました。
(S.K)