国内公共交通機関が無料?!幸福度も高いルクセンブルク

ルクセンブルクの訪問はほぼ10年ぶり。ホテルに移動しようと中央駅でバスの券売機を探せど、中々見つかりません。ルクセンブルク語はドイツ語に似ており、その他フランス語、ドイツ語が公用語。英語も幼い頃から習うので、どこでも問題なく言葉が通じます。

そこで周囲の人に聞いてみると「国内の公共交通機関はお金かからないから、そのまま乗っていきなよ」との答え。驚いてネットで調べてみると、確かに2020年からルクセンブルク国内の公共交通機関は無料になっていました。交通渋滞を避けるというのが最重要課題としてあったようです。

ルクセンブルクはドイツ・ベルギー・フランスと国境を接し、面積は神奈川県と同じくらい、人口は約64万人です。小さな国なので当然ですが、国全体としてのGDPは世界ランキングで72位。一方、他国からルクセンブルクに来て働く人(越境労働者)が多いこともあって、一人あたりのGDPは世界一で、平均月収90万前後となっています。

家賃はとても高いですが、物価はドイツと比べても少し高めという程度。ガソリン・コーヒー・タバコにかかる関税が低いため、これらは周辺諸国より明らかに安値です(2023年11月時点のドイツと比べるとガソリンは約20%安い印象)。

最大17%という低い法人税率でタックスヘイブン(租税回避地)として知られ、金融に傾いた産業を変えようと、国際企業を積極的に誘致してきました。中央駅は明るく、中心街は10年前と比べてもより賑やかになり、小さな国であるがゆえに市民生活に国の豊かさが反映されている印象を受けはます。

一方、お金持ちが常に幸せである訳ではないように、豊かさはGDPだけでは測れません。しかし、国連が設立した非営利団体(SDSN)によるGDPその他の指標で測る幸福度を見ると、そこでもルクセンブルクは第6位。上位は北欧を中心に欧州が占めており、その理由はワークライフバランスが良好であることや教育や医療の無償提供が影響しているそうです。

いずれにしても、ルクセンブルクでは公共交通無料化によって人々の生活の自由度が上がり、それが幸福度も上げる一因になっているだろうなと思いました。

Y・A

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