"sushi"ではなく「寿司」を伝えること

日本文化は海外から高い注目を集めていますが、その中でも寿司は英語で“sushi”と表記される程よく知られています。その関心の高さから、留学中3回にわたって「寿司とは何か」「寿司の作り方」を紹介する機会をいただきました。

しかし、教えるといっても外国人に教えるわけですから、日本人の間で共通項となっていることも注意して教える必要があるのです。例えば、「家で寿司を作る頻度はどのくらいですか?」と聞かれることがありますが、この場合、日本では寿司はあまり家で作るものとしてはなく、外食時に食べるものとして説明する必要があります。また、日本ではない、バナナなどのフルーツをネタにした寿司が海外では良く見受けられます。このような変わり種を、日本人として間違っているというのか、それとも異なる寿司の形として認めるべきなのか悩んだ時もありました。

他にも準備段階で多々苦労もありましたが、それでも今回、寿司づくりを通して、日本人の目線で日本文化を伝えることはとても嬉しく思います。新型ウイルスに対する制限も緩和され、インバウンド需要が高まってきていることから、日本国内でもこのような日本文化を伝える草の根運動のようなものが広がることが期待されます。

教授会のアフターパーティーで寿司の作り方を教えさせて頂いたときの準備風景

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