フィンランドセンター:フィンランド オウル (2022年開設)
センターより、直の、今の情報を発信して参ります。
秋休みを利用して、エストニアに旅行に行ってまいりました。
エストニアはバルト三国の中で最北に位置する国で、日本の約9分の1の国土に対し、約133万人(2021年)が居住しています。
そんなエストニアの中でも今回私が訪れたのは、バルト海東部のフィンランド湾に面している首都タリン(Tallinn)です。
フィンランドの首都ヘルシンキからタリンへはフェリーを使って約2時間程で到着することができるため、フィンランド人にとってエストニア、特にタリンは人気の観光スポットとなっています。
しかしフィンランド人がタリンに行く理由は、必ずしも観光のためだけではないのかもしれません。
実はフィンランド人の中には、安いお酒を求めてタリンに行く人々が一定数いるのです。
フィンランドではアルコール飲料の販売価格が非常に高く、2020年にはEU圏内で最も酒類の価格指数が高いという統計データが発表されました(Eurostat, 2021)。理由として酒税の高さが挙げられます。
一方で、エストニアの酒類の価格指数はフィンランドの0.65倍であるため、比較的安価でお酒を購入できることが分ります。例えばFinlandiaというウォッカ0.7Lは、フィンランドでは23.89€(約3,487円)ですが、エストニアでは18.99€(約2772円)で購できます。※1€=146円の場合
そのため、ヘルシンキの船着き場ではタリン帰りのフィンランド人が大量のお酒を持って、フェリーから下りてくる姿がちらほらと確認できました。
フィンランドの暗く長い冬を越すためにも、アルコールの力を借りることも時には必要になるのかもしれません。フィンランド留学生として、今回購入したウォッカと共に越冬していきます。
エストニアでお酒を爆買いするフィンランド人の様子。2014年エストニアで販売されたアルコールの約3割は、フィンランド人が購入したようです。
(引用元 https://news.postimees.ee/3188469/finns-buy-third-of-estonia-s-booze 閲覧日2022/11/06)
タリンは美しい街並みが有名です。街の中心に位置する旧市街は、ゴシック様式の尖塔など、中世の都市風景がそのまま保存されていることから、1997年にはユネスコの世界遺産に登録されました。
参考文献
Eurostat (2021), How alcohol prices vary across the EU, https://ec.europa.eu/eurostat/web/products-eurostat-news/-/ddn-20210830-1 (accessed on 2022/11/06)
M.E.