「スノーマン」「風が吹くとき」等で有名な絵本作家
レイモンド・ブリッグズが両親について書いた本のアニメ映画化作品
「エセルとアーネスト」をみました。
牛乳配達人のアーネストとメイドのエセルは1928年に出会い結婚。
ロンドン郊外に家を買い、子供が生まれ、やがて戦争に突入し・・・。
洗濯機、テレビ、自動車と日々便利になる生活、
家や庭に手をかけ、外食もせず、子供の成長に一喜一憂する慎ましやかな家庭。
中流階級の没落、階級の固定化、
先進国の若者を中心に親世代ほど豊かになれないのではとの厭世観漂う昨今、
誠実に働けば家を買え、子供は奨学金でグラマースクールへと進学し、
高等教育を得て才能を開花させた事実が眩しくうつります。
OJのモットに「今だけを見ない」があります。
豊かさとは、幸せとは何かについて考えさせられる一作です。
(K.K.)
子供から親への最高のプレゼント。
アニメーションとしても美しくおすすめの一作。
尚、1997年まで英国では大学は無料で、経済状況にあわせた手厚い手当もありましたが、大学進学率の上昇もあり有償化されました。