ナイチンゲール生誕200年に思う

 OJは、1988年創業。当時は、ETC(ヨーロッパ観光委員会)、ヨーロッパ各国政府観光局の対日プロモーションを担当していました。中でも、BTA(英国政府観光庁)は1999年まで10年にわたり、BTAニュース(月間)の発行をベースとする年間支援業務を担当させていただきました。
 英国各地の歴史・文化・科学・芸術・産業・暮らしの情報を本部から来る膨大なニュースの中から地方別に選抜して日本語でまとめ写真をつけてプレス、旅行業界、関係各所の皆様に送っていました。
 
 今年の5月12日は、フローレンス・ナイチンゲール生誕200年でした。(1820-1910)この日は国際看護の日ともなっていますが、英国では、記念展がヴァーチャルで行われるなど新たな展開がありました。
 新型コロナウィルス感染症に際しても英国では、先人の偉業とそのスピリッツを継承し、国民保健サービスが建設した専用病院もナイチンゲールの名を冠しています。
 当時、BTAニュースでも折に触れナイチンゲールはじめ先人の話題が博物館等の紹介で取り上げられていたのを思い出しました。
 ナイチンゲールのクリミア戦争でのトイレ掃除に始まる感染症制御の貢献、近代看護の祖となる貢献、統計の活用への貢献、枚挙にいとまありませんが、200年にあたり、英国の真の広報戦略を再認識するとともに、ナイチンゲールの「今、できることがたくさんあるはず、基本に立ち返り頑張って!」のエールが聞こえるようです。 

 

R.K.

ICD(国際疾病分類)の祖でもあります。(『ICD-11改訂と日本』厚生労働省発行・OJ編集より)
ICD(国際疾病分類)の祖でもあります。(『ICD-11改訂と日本』厚生労働省発行・OJ編集より)
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