自転車シェアサービスの行方…?

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク (2000年開設)

日々の暮らしでちょっと気になるテーマに注目!

 

ドイツの主要な駅前には自転車シェアサービスのステーションにシェア自転車がたくさん並んでいるのをみかけます。

 

町の中にもステーションがあるので、好きなステーションで借り、別のステーションで自転車を乗り捨てでき、利用料も安価なのが利点です。

 

登録料として数ユーロのデポジットを払い、最初の30分は無料、その後30分で1ユーロ課金というシステムが一般的で、ステーションを持たない乗り捨てタイプのサービスもあり、市内の移動にとても便利なシステムです。

 

この自転車シェアサービスシステムはヨーロッパひいては世界的に普及してきているように思えますが、実際にはそれほど上手くいっていないという現実もちらほらと聞いています。

 

故障、破損(破壊)、紛失(盗難)がその大きな原因のようです。

特に暇を持て余した若年層の意図的な大量破損の前に、フランスでも撤退を余儀なくされたサービス会社があります。

 

私の住むハイデルベルクでは近頃ステーションレスのスクーターシェアサービスも始まりました。

 

町の至るところにスクーターが乗り捨てられ、置き場所によっては通行人の歩行を妨げ、景観も損ねるとはいえ、見かけたところで乗れて、要らなくなったら乗り捨てられるのは使う人にとっては便利だろうと思います。

 

しかし、一方ではこのスクーターは持ち上げられる程度のものなので、実際にはいたずらで川に投げ捨てられることが多く、消防所もその対応に困っているのだそうです。

 

ドイツやフランスでは自動販売機も公衆電話ボックスも落書きや破損が目立ちます。

 

利用者が借りた物品を借りた時と同じ状態で返すという前提と放置しておいても破壊されない治安の良さが基盤となるこのシステム。

サービス業者が悲鳴を上げて撤退する前に、上手く機能するようになって欲しいものです。

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