ドネルケバブ

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク (2000年開設)

日々の暮らしでちょっと気になるテーマに注目!

 

少なくとも2週間に一度は我が家で登場する

ファーストフードといえばドネルケバブです。

 

第二次世界大戦後、ドイツの経済復興期に

ガストアルバイター(「お客さん労働者」)としてやってきた

大量のトルコ人移民によってもたらされた食べ物がドイツで独自の進化を遂げ、

ドイツ人のソウルフードに発展しました。

 

ドネルDönerとはトルコ語で回るという意味だそうで、

肉を刺し重ねた大きな串をぐるぐる回しながら周囲のグリルで焼き、

電動カンナで削った肉を使い、ドイツでは一般的に「デェーナー」と呼ばれます。

 

トルコ料理はさすが世界三大料理の一つだけあって、

進化系のドネルケバブもドイツ人を魅力しつづけ、ドイツの至るところにあります。

その勢いはマクドナルドを有に凌ぐと言えるでしょう。

 

「うちの町にはケバブ屋さえない」と言ったら、

町というより村なのだろうと思ってしまうほど。

マーケティング戦略や宣伝に頼らず実力で市民権を得たその美味しさは

ドイツでぜひとも味わってもらいたいものです。

 

丸く平たいパンをナイフで切って袋状にし、

その中に薄切りにした肉と紫キャベツ、レタス、トマト、玉ねぎなどの野菜を入れ、

お好みのにんにくや豆や辛いソースをかけてくれます。

 

値段は3.5〜4.5ユーロほどでリーズナブル。

家庭でひいきのお店があることも多く、

食べ物に迷ったら「ケバブはどう?」と提案すれば、

アジア人を相手に何を食べさせようかと悩んでいたドイツ人の顔もぱっと華やぎ、

「うちが美味しいと思う店はね…」と始まるはず。

お肉を入れずチーズでベジタリアンケバブを注文することもできます。

 

短期の滞在でもぜひ試してみてください。

長めの滞在ならお気に入りのお店を早めに見つけましょう。

 

(Y.A)

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