オリンピックまでに消えてしまう東京の風景

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク (2000年開設)

日々の暮らしでちょっと気になるテーマに注目!

 

立ち飲み屋、畳屋、下駄屋、和菓子屋、駄菓子屋などなど、

東京にもまだ下町を感じさせる風景が残っていますが、

これは今後何年残していけるのでしょうか。

 

新しい物が建ってしまうと消えた街角の風景は思い出すことすらできません。

一度失われてしまった風景の再生は難しく、

今後オリンピック開催に向けて変わっていく風景に対し、行政の施策はあるのでしょうか。

 

ドイツでは第二次世界大戦で主要な都市の多くが爆撃を受けましたが、

それを再建している部分が多くあります。

文化保護指定された建物には修復に際して多くの条件があり、住むのは大変です。

 

地方自治体で修復費が拠出できないため修復を義務付けて

破格で売買される記念指定建築物もありますが、

いずれにしても簡単には取り壊して新しい建物を建てることはできません。

 

ドイツ人は「風景を維持する」ことに熱心ですが、

それはやはり法律で決められているからこそと言えるでしょう。

日本では爆撃を受けていない京都でさえ市中では昔の家屋は多くない印象でした。

石造と木造の違いは大きく、日本には地震の多い国という制約もありますが、

オリンピックでも日本らしさを感じてもらえる風景を残してもらえたらと思います。

 

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