ドイツ人/日本人が出てしまう時

日本に一時帰国し、人混みでぶつかると思わずドイツ語で

「すみません!」と言ってしまうことがあります。

ただ、これは数日もすれば慣れるもの。

 

一方で、分かっていてもどうしても抜けない習慣というのもあります。

その一つが自転車に乗った時に手で方向指示をするドイツの習慣です。

日本では2015年6月に自転車に関連する道路交通法が改正されました。

しかし、まだしっかりと浸透してはいないのか、

手で方向指示をしている人をほとんど見かけません。

ドイツではこれをしなければ危険です。

クラクションの轟音で注意されることも十分考えられます。

そのため、方向を変える時は手を挙げて後ろの車両に知らせないと気がすまず、

日本でできるだけ目立たぬよう手を挙げて方向指示をする時、自分の中のドイツに気が付きます。

 

一方、長くドイツに住んでいても、どうしても日本人が抜けない場合もあります。

その一つが私宅に入る時には靴を脱ぐという習慣です。

ドイツでも家の玄関でルームシューズに履き替えることは多いのですが、

客である場合はよく「そのままで」と言われます。

また、家の中で工事や修理が行われる場合、作業をする人は土足で、

靴を脱ぐことはまずありません。

 

分かってはいても、家の中を土足で歩き回られると複雑な気分です。

これを何ともなく受け入れられる時は来るのでしょうか。

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