ディーゼル車のイメージは「走る環境汚染」

ドイツの中古車仲介サイトでは最近目立ってディーゼル車が激安で販売されています。

 

ディーゼルの方がガソリンよりずっと安く、

長距離を走るドイツでは燃費と走行コストが重要なのでかつては人気でした。

 

しかし、2015年のフォルクスワーゲンによる

ディーゼル排ガス規制検査不正のスキャンダル以来、そのイメージは落ち続け、

今では「走る環境汚染」という印象です。

 

ドイツでは町への乗り入れを禁止することが、

この2月末に連邦行政裁判所で合法と認められました。

 

実際、緑の党が与党であるバーデンヴュルテンブルク州の州都シュトゥットガルトでは、

今年の元旦から特定のディーゼル車に関しては乗り入れ禁止が実施されており、

この流れは次第に広がりつつあります。

 

単純に町の中でディーゼル車を所有していた場合、

自宅に停められないのだろうかと考えてしまいます。

 

ディーゼル車は排ガスランクによって、

ダークブルーもしくはブルーのシールの装着が検討されており、

まさにレッテルを貼られる感じです。

 

当然いくら安くてもディーゼル車を買う気にはなりません。

もはや中古車としてドイツ市場で高く売れることはないでしょう。

 

ディーゼル車をここ数年で購入した人は、

精神的にも経済的にも被害を被ったことになるわけで、

国も自動車メーカーもその責任の一端を担っていると思わずにはいられません。

 

いずれにしてもフォルクスワーゲンのスキャンダルで現在までのところ

最も利を得たのは日本のトヨタという見方が濃厚です。

 

自動車業界の成長が3.4%であるのに対し、トヨタは欧州での販売台数が14%増、

ハイブリッド車は2017年に前年比45%の伸びを示しています。

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