ロシアの初等・中等学校では、3-6-2制が採用され、
学期が9月から翌年の6月までとなっている。
6月末は、初等・中等学校の11年生が卒業試験を終え、卒業式を迎える時期だ。
卒業式と言っても、儀式よりは、朝まで続くパーティーが中心となっている。
制服を採用しないロシアの学校では、多くの女子卒業生がエブニングドレス、
男子がスーツ姿で卒業式に登場する。
ここ数年間続く景気後退の影響で、地域によっては、
保護者がお金を使い過ぎることを防ぐため、豪華な学校卒業式を禁止する動きが出ているが、ロシア全国の財産を握っている首都モスクワでは相変わらずのパーティータイムだ。
卒業生が中心街のゴーリキイ公園で開催されるエベントに参加したり、
雀が丘の展望台で夜の景色を楽しんだりするなど、新しい生活への第一歩を踏み出す時期でもある。
(K.A)