EUセンター: ドイツ ハイデルベルク(2000年開設)
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四旬節は日曜日を除くイースター前日までの40日間です(日曜を含めると46日間)。
キリスト教徒にとってはイエスに倣う期間で、
伝統的に食事の節制と祝宴の自粛が行われてきました。
一方、近年宗教を問わずこの期間を好きなものを止める禁欲期間とする傾向があります。
著名人がその年に断念するものを宣言したことでこの流行は欧州全体で進んでおり、
イギリスのメイ首相も今年はポテトチップスを止めたそうです。
断念するものとしては、嗜好品や食べ物が多く、煙草や酒や肉、甘い物、
コーヒー、ポテトチップス、ジャンクフードなどが挙げられます。
一方で、コンピュータゲームやSNS、携帯、自動車、ラジオ・テレビ、ショッピングを
40日間断念する人もいるようです。
日本であればパチンコや麻雀などの娯楽、手軽な外食を断念するという手もあるでしょう。
ちなみに「40」という数字は旧約聖書の中で特別な準備期間を意味し、
モーセは民を率いて40年荒野を彷徨い、
イエスは公生活を前に40日間荒野で過ごし、断食したとされています。
節制に基づく四旬節に入る前に祝宴を行う習慣が、現在のカーニバル(謝肉祭)です。
自分が好きなもので、日常生活における登場頻度が高く、
我慢していることが意識でき、努力すれば断念できるもの、40日間やめられますか?