奇抜すぎるキャッチフレーズに教会がダメ出し

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク(2000年開設)

センターより、直の、今の情報を発信して参ります。

 

今年は宗教改革のマルティン・ルターが95か条の提題を発表した年から

500年とされる宗教改革記念年です。

 

ルターは神聖ローマ帝国皇帝のカール5世から召喚を受けたとき、

帝国議会で自説を撤回できないと言い切った後で、

かの有名なフレーズ「我ここに立つ。他になしあたわず。神よ救いたまえ。アーメン」を

口にしたとされます。

 

500年記念年に合わせて、デュッセルドルフの青年プロテスタント信者が

エイズ撲滅キャンペーンを企画しました。

 

ドイツにおいてはこういったキャンペーンでコンドームが配布されるのは

それほど珍しくありません。

学校で性教育の際に配られることもあります(性教育は生物の授業で扱われます)。

 

しかし、このパッケージにルターの言葉とされる「我ここに立つ。他になしあたわず」

あるいは「売春婦と聖人たちのために」がキャッチフレーズとして印刷されていたことで

騒ぎとなり、配布ストップ+回収の流れとなりました。

 

教会上層機関は老若男女問わず人の尊厳を傷つけているとする一方、

当事者は言葉の歴史的背景が分かるようにと

包装袋には解説ウェブサイトのURLが印刷されており、

教会離れが進行する中で

「これまでとは違う若いプロテスタント教会をアピールするものである」と主張しましたが、

最終的に外袋を廃棄して配布したそうです。

 

Y.A

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