消防署が30人のドライバーを起訴

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク(2000年開設)

センターより、直の、今の情報を発信して参ります。

 

渋滞は辛いものです。

しかしそれが事故渋滞だと分かっている時にはどうでしょう。

 

消防車や救急車のサイレンが聞こえてきたら通常方向を確認し車をゆっくり停止して

これらの車両の通行を最優先する。

 

これは渋滞になっているドイツの高速道路でも同じです。

車は右に左に動いて緊急車両の救助通路を確保しなければいけません。

 

しかし先日、高速道路アウトバーンA5で30人のドライバーが

ヘッセン州の消防署によって通路確保を妨げたという理由から起訴されました。

 

彼らは速やかに道を空けるよう通告しながら通行していったパトカーを通した後、

その後に続き、これによって通路はブロックされ、

消防士は装備を持って800m徒歩で歩かざるを得なかっただけでなく、

注意をしたところ逆に文句を言われ失笑されたといいます。

 

消防士は怪我人の処置が済んだ後に停車していた30台の車の写真を撮り、

それをもとに消防署が30人を起訴しました。

 

本来利用できないはずの利点も利用するのが賢いとする風潮を映すような出来事で、

何とも悲しい限りです。

 

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