ウォシュレットが普及しない背景

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク(2000年開設)

センターより、直の、今の情報を発信して参ります。

 

食事は体を維持する栄養を補給するため…。

車は速く安全に移動するため、

トイレは速やかに排泄物を廃棄するため…

 

補足的な機能は重視せず基本を大事にするドイツ人のぶれない姿勢は見上げたものですが、

オートマ車*やウォシュレット、冷蔵庫の霜取りなどについては

取り入れてみる好奇心や柔軟さ、快適なものを追求する姿勢が欲しいと長らく思ってきました。

 

ただ、ウォシュレットについていえば、最も重要なポイントは実は水質なのです。

 

ドイツでは各地で水質が異なります。

硬水の硬度が高い地域では洗濯機にも食器洗浄機にも

水に塩やカルキ除去剤などを加えないとパイプがカルキで詰まってしまったり、

故障の原因となることもあります。

 

ゆえにウォシュレットに対する多くのドイツ人の反応は

 

「だってやがては詰まるでしょ…?」

 

でした。

 

全般的に掃除が好きなドイツの主婦は、

水道の栓も蛇口周りもカルキを取り除く作業を怠りません。

 

水道水が軟水処理されていないので日常生活の様々な部分で取り扱いの難しい硬水と闘っているのです。

 

こういった家事作業がさらに増えることを考えたら、

ウォシュレットなしの方がむしろ快適なのかもしれません。

 

*ちなみに、オートマ車が普及しない原因としては、

 ➀燃費が悪いというイメージ

 ②オートマ車は機械に運転を任せてしまう車

  =運転できない年寄り・女性・男らしくない人の車というイメージ

 決定打として、

 ③マニュアル車に比べて値段が高いことがあげられるそうです。

 

 

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