ドイツで和式便器を見かけないのはわかりますが、
温水洗浄便座も同じ位稀有な存在と言えるでしょう。
ドイツでもごく一部の高級ホテルにはあるそうですが、
欧州での普及率は現在でも1%に満たないといい、
過去20年で一度も見かけたことがありません。
日本で温水洗浄便座が売り出されたのは1980年。
今や日本の家庭では約8割に設置されているごく普通の設備ですが、
日本の「普通」は世界標準ではないことがわかります。
それはコンビニエンスストアやオートマ車も同じです
(ドイツではコンビニエンスストアにあたる24時間営業の店舗はなく、オートマ車は3割に満たない)。
外国人が日本に来て感動し、ぜひ持って帰りたいと思うものの一つが
温水洗浄便座だといいますが、簡単に持ち帰れるものではありません。
先日フランクフルトで開催された住宅設備見本市「ISH」には
日本のTOTOやLIXILグループも出展していました。
出展歴はまだ長くないようですが、現地在住の日本人は、
欧州におけるウォシュレットの普及を心から応援していると思います。
自宅に簡単に取り付けられる日を夢見ながら…。
次回はなぜドイツではウォシュレットが普及しないのかを考えてみたいと思います。