EUセンター: ドイツ ハイデルベルク(2000年開設)
センターより、直の、今の情報を発信して参ります。
ロンドンやパリと言った大都市ならともかく、海外で暮らしていると
日本で一般的に売られている食材を手に入れるのは場合によって困難です。
よく聞くのが、「薄切りの肉がない…」という問題。
2キロの肉のかたまりを手に入れるのは造作もありませんが、
200グラムの薄切り肉を手に入れるのは時に困難を極めます。
肉屋では後ろが透けて見えるぐらいに薄く切ったハムやチーズが
売られているので技術的には可能なのです。
しかし、「薄切り」と注文しても「日本人の望む薄さ」のイメージがないため、
厚さ3mm~5mm。しゃぶしゃぶはおろか焼き肉にしてもかなり厚い。
しかも「できれば1mm位で…」とお願いしているうちに苛立った店員が怒り出し、
結局は納得のいかない厚さで妥協した…よく聞く話です。
それゆえ薄切りスライスを嫌な顔をせずにしてくれるお店は日本人の間では
口コミで知られるようになります。
もう一つの策は、半解凍した肉をパン用スライサーで自ら地道に切るという方法。
海外で日本の食卓を再現するには何かと時間がかかります。
(青木)