ロシアセンター: ロシア モスクワ (1998年開設)
メディアを超えて、今、思いを伝えて参ります。
旅の計画をする際、どこに泊るかは大事な要素。
もちろん、お金さえ出せば快適なホテルは約束されるでしょうが、
たとえば6月のサンクト・ペテルブルグなどは1泊6万円~8万円という値段も当たり前のようになっています。
そんな中、間際だったのに奇跡的に1泊朝食付き12,000円のホテルが確保できました。
ところが、まったく普通のアパートの1室だったので、見つけるのが至難の業。
コの字型の大きな建物の中に入口も複数あり、どこから入ったらよいのかさえ分からない。
しかも、白夜を謳歌する酔っ払った若者がたむろする中庭を通り抜けて、
ようようそこまでたどり着いたら、教えてもらった暗号を押さないとドアは開きません。
フロントでタクシーを呼んでもらおうにも、コンセルジュはおろか、
掃除と朝食を担当している女性が一人いるだけで、
彼女は自分のホテルの住所さえ分からない始末。
でも、今時珍しいような、すごく善良な女性でした。
朝食はロシア風おかゆにパンと紅茶とゆで卵付き。
こんなホテルがなぜか、後からクスッと思い出されるものなのです。
(石井)