フィンランド便り最終回

2023年6月18日に帰国し、昨年8月26日から本年6月18日の296日間の留学が終了いたしました。

 

フィンランド便りは生活が落ち着いてきた10月から開始させて頂き、拙文ながらもフィンランドの事はもちろん、ポーランドや海外から日本文化についてなど幅広いテーマで第18回まで執筆いたしました。

 

帰国した今、自分がずっと考えていることは、「留学前・後でどのように自分が変化したのか」です。

 

しかし正直言って内面の変化は自身で測ることは難しく、自信を持っていえる変化は、肌が焼けたという外見の変化程度です。そもそもたった一年では人は劇的に変化することは難しいのかもしれません。

 

ただ、留学先で考えを新たにしたことがあります。それは、責任とは一人で抱えこむものではないこと、またそれを支える人の繋がりの重要性です。

 

留学前、部活で部長を任されたとき、自分がしっかりしなくてはいけないと、一人で仕事をこなそうとし、多忙も相まって、精神的にパンクしてしまうことがありました。

しかし、ほぼ毎日他の留学生と関わる中で、目的の達成のためには、責任感から一人で全てこなそうとするのではなく、他者と協力することが大切だと気づかされました。また、協力のためには相互の信頼関係があることが大前提となります。

 

こんなことは当たり前だと思う方もいらっしゃると思いますが、私にとって他者に頼ることは自分一人では何も出来ない人間のように感じられ、実践することに抵抗がありました。しかし、東京大学先端科学技術研究センター准教授の熊谷先生が、「『依存先を増やしていくこと』こそが、自立」というように、一人で全てこなそうとすることは実は自立の現れではなく、ただ自分を苦しめているだけなのかもしれません。

 

今後就職活動が本格化し、将来と真剣に向き合わなければいけないときがきます。そんなときにも、今回の留学で得た気づきを大切にしていきます。

 

末筆ながら、この場を借りて家族や、オスカー・ジャパン株式会社の皆様方など私の留学を成功に導いてくださった全ての方々に感謝いたします。

 

本当にありがとうございました。

sunset at Nalikaribeach
sunset at Nalikaribeach

M.E.

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