頓挫を活かす。

 

 読みたい本が次々、その中から先ずハウツー本を除き、更に

 一呼吸おいてそれでもと思える本を購入。

 

 情報は新しいものに如かず。しかし、我々の前に提供される頃には

 実は既に陳腐化していることも事実、使い古しの感も否めない。

 

 そんなこんなで、今は先を急ぐことから一歩脇にそれ、

 かつて途中頓挫していたものを一つ一つ読み始めている。

 その効用たるや、日々のわくわくを作り出す源ともなっている。

 

 “山道(やまみち)を登りながら、こう考えた。

  智(ち)に働けば角が立つ。情に棹(さお)差せば流される。

  意地を通せば窮屈だ。兎角(とかく)に人の世は住みにくい。”

   夏目漱石、「草枕」冒頭の言葉、その意味するところが身に染みる。

 

 一週間の始まりにはとの思いもあるが、

 現実をしっかり見据えてのスタート、人としての諸々への対応を思うに、

 やはり優れた指針とも思える。(T)

門前市をなす光景にわくわく。我社の商売も然り。

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