加藤雅志先生―Foever on my mind

「それでは、皆さま、そろそろ時間となりますので始めたいと思います。よろしいでしょうか。」

 

毎週木曜日10時、国立がん研究センター研修事業関係者が一堂に会する定例ミーティング。

昨年度からは、ウェブ会議となっていましたが、優しい言葉遣いで、あの美声で、いつものように6月10日もスタートされました。

「それでは、何もなければ、来週6月17日、10時によろしくお願いします。」

まさか、その翌日に加藤先生が急逝され、最期のミーティングになるとは。

 

先生とは、2007年11月、厚生労働省で初めてお会いして以来、足掛け15年になります。

 

加藤先生が、がん対策推進基本計画キックオフ当初より、この15年に、がん対策、緩和ケア・サイコオンコロジーの普及、都道府県のがん医療の質の向上に多面的に取り組まれ献身されたご功績は、はかり知れません。

 

文字通り、がん対策のプリンスのような存在でした。

使命感ある長期的展望の下、ひとつひとつ丁寧に取り組み形にされました。

 

享年47歳の短すぎるご生涯でしたが、内村鑑三先生が、『後世への最大遺物』で述べられている正に「勇ましい高尚なる生涯」で、そのお志は永く引き継がれます。

 

いつも真摯で明るくまっすぐでいらした在りし日のお姿

 

R.K.

 

web拍手 by FC2