本年12月に創業30周年を迎えるOJの最長寿事業は、
厚生労働省の慰霊事業(旧ソ連)です。
1991年(平成3年)4月、ゴルバチョフ大統領来日時の日ソ間の協定締結を機に、
1992年(平成4年)度以降、本格的に旧ソ連地域における
埋葬地調査・遺骨帰還及び墓参等の慰霊事業が実施されてきました。
当該事業のスタートにあたり当時の厚生省にお邪魔したのが1991年(平成3年)初夏。
以来、二国間協力事業としての慰霊事業の成功に向け、
計画具体化の局面で厚生省と各地方政府との直接交渉をご提案、
最盛期には年間70派遣の遺骨収集団等の派遣に参画させて頂きました。
この間、厚生労働省のご尽力により、約5万5千人の抑留中死亡者の方々のうち
約2万柱のご遺骨が帰還されました。
時を超え、国家事業として
先の大戦の犠牲となられた方々を慰霊し平和の礎とする
わが国の尊い「命の最前線」にたつ事業。
27年目の春、新たな貢献へと謝恩の心で臨みます。
R.K.