トレチャコフ美術館における『雪解け』展

ロシアセンター: ロシア モスクワ (1998年開設)

メディアを超えて、今、思いを伝えて参ります。

 

ソ連の雪解けとは、スターリンの死後(1953年)から

チェコへの軍事介入が始まる1968年までをいい、

その間は言論の自由が生まれ新しい芸術が開花した。

 

ちょうど私が生まれた頃で、それから20年後にソ連に渡った私は

すでに『雪解け』の明るさとは別の、

いわば行列の時代(モノ不足))に悩まされることになる。

 

『雪解け』展を見ると、80年代とは違い、デパートにモダンな品物があふれ、

人々の表情が明るい。

 

まるで、21世紀の現代のようだ。

まがいなりにも、80年代後半から30年、ソ連崩壊を経てこの国の歴史を見てきた者からすると

とても感慨深い展示会である。

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