数千人の難民、ミュンヘンに至る

EUセンター: ドイツ ハイデルベルク(2000年開設)

センターより、直の、今の情報を発信して参ります。


EUでは難民が最初に到着した国が難民の登録や

一時的な受け入れをすることになっていますが、

処理不能との判断からハンガリーが24時間登録を棚上げしたことで、

難民は受け入れに寛容であるとされているドイツに向かい

ミュンヘンだけでもその24時間で1500人もの難民が押し寄せました。

その大半の出身国はシリアおよびアフガニスタンと考えられています。


バイエルン州には全体で連日平均2000人の難民が入ってきており、

ドイツ全体では今年中に80万人の難民申請が予想されています。


国内では市民による物資援助や募金活動が行われ、

メルケル首相をはじめ各州も人道的な対処を強く呼びかけていますが、

一方では今年に入って難民排斥事件が急増しています。


難民は不足する労働力を補うため歓迎すべきとの見方もありますが、

彼らが社会に対応できるようになるまでには語学講座を始め

時間と資金がかかるのも事実。


待ったなしの危機的状況にある難民問題にどう対処していくのかは、

水際のギリシャやイタリアのみならずEU全体に関わる最大の課題です。


(青木)




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